楽天グループは、多岐にわたる事業を展開し、学生向けに多彩なインターンシップを提供しています。
本記事では、楽天グループのインターン内容と、選考を突破するための条件について詳しく解説します。
楽天グループのインターンの概要と難易度
楽天グループは、インターネットサービス、フィンテック、モバイルなど幅広い事業を展開しており、インターンシップも多岐にわたります。
インターンは「ビジネス職」「エンジニア職」「デザイン職」など職種ごとにプログラムが設計され、短期集中型の「サマーインターン」や、実務経験を積める「長期インターン」などがあります。
例えばビジネス職の「Rakuten Summer Internship」では、社員との協働を通じて課題解決に取り組むPBL形式が採用されており、実際の業務に近い体験が可能です。
エンジニア職では、AIやセキュリティ、モバイル開発といった専門分野に特化したプログラムが用意され、最新の技術を用いた開発を体験できます。
いずれのインターンも選考倍率は非常に高く、数十倍に達することも珍しくありません。エントリーシートやWebテスト、面接を通じて、実績や熱意、将来のキャリアビジョンが厳しく問われます。
楽天グループのインターンの種類
楽天グループのインターンは、職種別に多様なプログラムが展開されています。主な職種は、ビジネス職、エンジニア職、デザイン職、データサイエンス職に分類され、それぞれに特化した内容で構成されています。
ビジネス職
① Rakuten Summer Internship(ビジネス職)
「Begin Your Adventure」をテーマに、複数の事業領域で実際の業務課題に取り組む実践型のインターンです。3週間にわたり、社員のサポートを受けながらPBL(Project-Based Learning)形式で業務を体験。
配属先はEコマース、マーケティング、FinTechなど多岐にわたります。最終日には成果発表会があり、社員からフィードバックを受けることができます。
② Rakuten Career Conference
学生向けキャリアイベントとして、楽天の理念やビジネスモデルを学びます。会長兼社長の三木谷浩史氏をはじめとした経営陣が登壇し、会社のビジョンや戦略を直接聞くことができます。
選考を伴わないため、インターンの登竜門として位置づけられています。
エンジニア職
① Rakuten Summer Internship(エンジニア職)
ソフトウェア開発、モバイルアプリ、AI、セキュリティ、インフラなど、専門領域に応じて配属が決まります。エンジニアとして実際にコーディングや開発プロジェクトに関わることができ、社内の技術カンファレンスに参加する機会もあります。
高度な技術力と学ぶ姿勢が求められるプログラムです。
② Rakuten TECH Conference/Forum
技術志向の学生向けイベントで、社内エンジニアによる講演や、AIやクラウド技術に関する最新トピックの紹介があります。インターンというよりは、エンジニア職における企業理解を深める場として設計されています。
デザイン職
① UI/UX Design Internship
楽天市場やRakuten Travelなどのサービス改善に向けた、UI/UXデザイン業務に関わるインターンです。FigmaやAdobe XDなどを使用し、ユーザー中心設計に基づいたプロトタイプ制作やユーザーテストを実施。
デザイナー社員の指導のもと、デザインレビューを受けながら実務経験を積みます。
② ブランドデザイン体験プログラム
楽天ブランドのクリエイティブ戦略を学ぶ短期プログラムです。ビジュアルアイデンティティや広告クリエイティブの設計、コピーライティングの実習などを含み、ブランドデザイナーとしての視点を深める内容です。
データサイエンス職
① データアナリスト体験インターン
楽天会員の購買データや行動データをもとに、仮説立てから分析、提案までを行う実践型のプログラムです。PythonやSQL、Tableauを使用したデータ可視化にも挑戦でき、分析スキルの向上に直結します。
② AI・機械学習インターン
楽天AIチームが主導する機械学習プロジェクトに参画します。自然言語処理、レコメンデーションエンジン、画像認識など先端技術に触れられます。研究職志望の学生や大学院生の参加も多く、専門性が重視されるプログラムです。
楽天グループのインターンに参加するメリット
楽天グループのインターンに参加することは、学生にとって多くの実りある経験をもたらします。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
① 実務に即した経験が積める
楽天のインターンは、単なる職場体験ではなく、実際の業務と同等のレベルで課題に取り組むことが求められます。ビジネス職では、マーケティング戦略の立案や新サービス提案、エンジニア職では実際の開発環境でのコーディングやシステム構築など、実務に近い体験が可能です。
こうした経験は、就職活動での自己PR材料になるだけでなく、入社後の即戦力としての準備にもつながります。
② 優秀な仲間や社員と交流できる
楽天のインターンには、全国の大学・大学院から選抜された優秀な学生が集まります。共に課題に取り組む中で切磋琢磨できるだけでなく、価値観の異なる仲間と出会うことで視野が広がります。
また、社員との交流も活発に行われ、フィードバックやキャリア相談を通じて、今後の進路を考えるうえでの貴重なアドバイスを得ることができます。
実際に活躍している社員の考え方や働き方に触れることで、社会人としてのイメージも明確になります。
③ 早期選考や特別ルートのチャンスがある
インターンの評価が高い場合、早期選考や特別ルートに案内されるケースがあります。実際に、インターン後すぐに本選考への招待や面接フローの短縮など、選考に有利な扱いを受けたという学生の声も多く見られます。
楽天は実力主義を重んじる文化があるため、インターンで成果を出せば、本選考での評価にも大きく影響します。インターンを就職へのステップと考える学生にとっては、非常に魅力的な制度です。
このように、実務経験、人的ネットワーク、選考優遇という3つの観点から、楽天のインターンは学生にとって非常に価値の高い機会となっています。
楽天グループの長期インターンに受かるための3つの条件
楽天グループの長期インターンは、実務に即した内容と高いレベルが求められる分、選考も厳しく、しっかりとした準備が不可欠です。
ここでは、実際に合格した学生の傾向や企業の求める人物像をふまえて、内定につながる3つの重要な条件を解説します。
① 論理的思考力と課題解決力をアピールできること
楽天のインターン選考では、エントリーシートや面接で「どのように考え、どのように行動したか」というプロセスが重視されます。
企業が求めているのは、ただ成果を出した経験ではなく、その背景にある論理的な思考や課題解決のアプローチです。
たとえば、「サークル運営で参加率を20%改善した」というエピソードを語る際には、どのような課題に気づき、何を仮説立てして、どのような施策を試し、結果がどうだったのかを順序立てて説明することが重要です。
論理性と主体性の両方をバランスよく伝えましょう。
② 志望動機に“楽天らしさ”を反映させること
楽天のインターンは倍率が非常に高く、選考官に「この人は楽天で働きたい強い理由がある」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、楽天の事業や企業文化について深く理解したうえで、自分の価値観と結びつけた志望動機を作る必要があります。たとえば、「Empowerment(エンパワーメント)」という楽天のミッションに共感し、「テクノロジーの力で社会を変えたい」といった熱意を具体的に語ると、企業研究の深さと志の高さが伝わります。
また、志望する部署や職種に応じて、具体的に取り組みたい領域やサービスを挙げることも有効です。
③ チームで成果を出すためのコミュニケーション能力
楽天のインターンでは、個人ではなくチームでプロジェクトに取り組む形式が主流です。
そのため、ただ自分の意見を通すのではなく、他のメンバーと協力し、共通のゴールに向かって建設的な議論を行える力が求められます。面接などでは「グループで困難な課題に取り組んだ経験」などを問われることも多いため、過去に経験したグループワークやアルバイト、課外活動などでのチーム貢献エピソードを準備しておきましょう。
自分の役割や、メンバーとの関係構築、問題が起きた際の対応などを、具体的に語れると効果的です。
楽天グループのインターンにはどんな人が受かっている?過去インターンに参加した人
楽天のインターンには、行動力や論理性、そして「なぜ楽天か」を語れる学生が多く選ばれています。
ここでは、実際に参加した5名のリアルな声を紹介します。
① 堀井翔太さんの場合さんの場合
経歴・動機: サイバーエージェントの選考に落選したことがきっかけで、他のインターネット企業への関心が高まり楽天に応募。
インターンでの経験: チームでの新規事業企画に挑戦し、「モノが売れるSNS」というアイデアで優勝。企業の論理的評価と個人の熱意とのバランスに課題を感じ、起業の道を選ぶきっかけに。
詳細はこちらの記事を確認してください。
② ガル美さんの場合
経歴・動機:地方私立文系大学に在籍し、サークルや部活動には所属せず、留学経験とリーダー経験を持つ。楽天のグローバルな環境と挑戦できる社風に惹かれ、ビジネス職のインターンに応募。
インターンでの経験:エントリーシート提出後、Webテスト、複数回の面接を経て、ビジネス総合コースのインターンに参加。具体的な業務内容は公開されていないが、選考対策セッションやリクルーター面談を経験し、最終的に内定を獲得。
詳細はこちらの記事を確認してください。
③ ゆかりさんの場合
経歴・動機:文系出身で、IT系や広告業界の総合職を中心に就職活動を行う中、楽天のグローバル志向と挑戦的な社風に魅力を感じ、インターンに応募。
インターンでの経験:3回の面接を経てインターンに参加。カジュアルな雰囲気の中で、楽天の多岐にわたるサービスの連携や、グローバルな環境でのコミュニケーションの重要性を学ぶ。
詳細はこちらの記事を確認してください。
④ こうへいさんの場合
経歴・動機: 大学時代に予備校のチューターや営業系アルバイトを経験。楽天のEC・金融サービスに興味を持ち、「人と向き合う仕事」を通して社会貢献したいと考え応募。
インターンでの経験: 営業インターンに参加し、商談練習やヒアリング実習を行う。顧客に寄り添う提案力が評価され、内定へとつながった。
詳細はこちらの記事を確認してください。
⑤ John Dohwanさんの場合
経歴・動機:韓国出身で、日本の大学に進学。大学3年の冬に楽天の2日間のインターンシップに参加。
インターンでの経験:インターンシップでは、営業や新規事業の企画を経験。自身のIT知識や提案力の不足を実感し、これらのスキルを向上させる必要性を感じた。この経験から、楽天での多様な経験を通じて自己成長を遂げたいと考え、入社を決意。
詳細はこちらの記事を確認してください。
これらの体験からわかるのは、楽天のインターンでは「強い志望理由」「行動経験に基づいた自分なりの価値観」「成長意欲」が重視されるという点です。
明確な軸を持ち、自分の言葉で語れるかが合否を左右すると言えるでしょう。
楽天グループの長期インターンの応募から採用までの流れ
楽天グループの長期インターンに参加するには、いくつかの選考ステップを踏む必要があります。
以下が基本的な流れです。
①エントリー
まずは楽天の新卒採用サイトや各種ナビサイトからエントリーを行います。志望する職種やインターンの種類を選択し、エントリーシートの提出が求められます。
②書類選考(エントリーシート)
志望動機や学生時代の取り組み、将来のビジョンなどを問う設問に回答します。論理的に構成されており、自分の強みが伝わる内容に仕上げることが重要です。
③適性検査・Webテスト
SPIや性格診断などが行われ、論理的思考力や基礎学力、企業との適性が測られます。エンジニア職志望の場合はコーディングテストが課されることもあります。
④面接(1~2回)
個人面接またはグループ面接形式で実施されます。楽天への理解度、志望動機、過去の経験を基に、コミュニケーション力や主体性が評価されます。
⑤合格・参加決定
選考通過者にはメールなどで連絡が届き、参加に関する詳細案内が届きます。希望職種や期間に応じて配属が決まり、インターンがスタートします。