サイボウズは、チームワークを支援するソフトウェア開発で知られる企業です。
本記事では、サイボウズのインターンシップの内容と、選考を突破するための3つの条件について詳しく解説します。
サイボウズのインターンの概要と難易度
サイボウズは、エンジニアやデザイナー向けに多彩なインターンシッププログラムを提供しています。
これらのプログラムは、実際の開発現場での業務を体験できる内容となっており、参加者はサイボウズの「働き方」「人」「風土」を直接感じることができます。
選考難易度に関しては、就活会議のデータによると、サイボウズの選考難易度は5点満点中4.2点と評価されており、高い水準にあります。また、採用倍率は14.5倍と報告されており、競争率の高さがうかがえます。
このように、サイボウズのインターンシップは、実践的な経験を積む絶好の機会である一方、選考は非常に厳しいものとなっています。そのため、事前の十分な準備と対策が必要不可欠です。
サイボウズのインターンの種類
サイボウズでは、エンジニア職とデザイナー職を対象に、多様なインターンシッププログラムを提供しています。
以下に主な職種とそのプログラムを紹介します。
エンジニア職
① Webアプリケーション開発
サイボウズの主要製品であるグループウェアの開発に携わるプログラムです。
実際の開発現場で、最新の技術を用いたWebアプリケーションの設計・実装を経験できます。
② kintoneフロントエンド
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」のフロントエンド開発を担当します。
ユーザーインターフェースの改善や新機能の実装など、ユーザー体験を向上させるための開発を行います。
③ モバイル(iOS育成型・実務型、Android育成型・実務型)
iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリケーション開発を行うプログラムです。
育成型では、基礎から学び、実務型では実際のプロジェクトに参加して開発を進めます。
④ クラウド基盤(Kubernetes基盤開発、プラットフォーム)
サイボウズのクラウドサービスを支える基盤技術の開発を担当します。
Kubernetesを用いたシステム構築や、自社プラットフォームの最適化など、高度な技術に触れることができます。
⑤ プロダクトセキュリティ
製品のセキュリティ強化を目的としたプログラムです。
脆弱性診断やセキュリティ対策の実装など、安全な製品提供のための業務を経験します。
⑥ 生産性向上
開発プロセスや業務フローの効率化を図るためのツールやシステムの開発を行います。
内部ツールの改善や自動化など、生産性向上に直結する業務を担当します。
⑦ QA(品質保証)
製品の品質を保証するためのテスト設計や実施を行うプログラムです。
バグの検出や品質向上のための提案など、製品の信頼性を高める業務に携わります。
デザイナー職
① プロダクトデザイナー
サイボウズ製品のUI/UXデザインを担当します。
ユーザーリサーチからデザインコンセプトの策定、プロトタイピング、ビジュアルデザインまで、一連のデザインプロセスを経験できます。
サイボウズのインターンに参加するメリット
サイボウズのインターンに参加することで、学生は実務に即した経験を得られるだけでなく、独自の企業文化や柔軟な働き方を体感することができます。
以下に、特に大きな3つのメリットを紹介します。
① 実務経験の獲得
サイボウズのインターンでは、ただの研修や模擬体験にとどまらず、実際の製品開発やサービス改善に関わる実務を担当します。
たとえばエンジニア職では、Webアプリやクラウド基盤、セキュリティの開発現場で業務を体験し、プロのコードレビューやペアプログラミングを通じてスキルを磨くことができます。
自身のアウトプットがプロダクトやチームに貢献するという実感は、学生にとって大きな学びとなります。
② サイボウズ独自の文化・働き方を体験できる
サイボウズは「100人いれば100通りの働き方」を掲げ、リモートワークや副業、ワークライフバランスを重視した環境づくりに注力しています。
インターンシップでもこの考え方が徹底されており、柔軟なスケジュール管理やオンライン中心の業務体験が用意されています。組織の文化や人との接点を通じて、企業との相性を判断することもできます。
③ 優秀な社員や参加者との出会い
インターン中は現場の社員と密に関わることができ、開発手法だけでなく、働き方やキャリア観など多くを学べる機会に恵まれます。
また、同じプログラムに参加する学生も意識の高い人材が多く、切磋琢磨できる仲間に出会えることも魅力です。インターン終了後には、メンターや同期との継続的な交流が将来的なキャリア形成につながることもあります。
このように、実務・文化・人という3つの面から得られる経験は、他社にはないサイボウズの魅力といえるでしょう。
サイボウズの長期インターンに受かるための3つの条件
サイボウズの長期インターンは、実際の業務に深く関われる分、選考も非常に本格的です。倍率も高く、準備不足では太刀打ちできないでしょう。
ここでは、選考を突破するために特に重要な3つの条件を解説します。
①「チームワーク」に対する意識と実践経験
サイボウズの企業理念は「チームワークあふれる社会をつくること」。
そのため、インターン選考でもチームで協力しながら成果を出した経験や、他者と協働する中でどのように価値を提供してきたかが強く問われます。
たとえば、サークルやゼミでリーダーとしてメンバーをまとめた経験、アルバイトでチーム改善に貢献したエピソードなどが評価対象になります。個人の実力だけでなく、「他者との関係性をどう築くか」を語れるかが重要です。
② 技術的スキル・デザインスキルの基礎力と自走力
エンジニア職やデザイナー職では、基本的なスキルの保有が前提条件です。
エンジニアであれば、Git/GitHubを用いた開発経験、何らかのWebアプリを個人で開発・公開した経験、オープンソース活動への参加など、自発的に行動してきたかがポイントになります。
デザイナー職では、ポートフォリオ提出が求められ、UI/UXの設計意図やユーザー理解の深さが見られます。
自分から学び、動いた経験があるかどうかが合否を分ける要素です。
③ サイボウズへの深い理解と志望動機
サイボウズは、企業文化・価値観の共有を特に重視しており、「なぜ他社ではなくサイボウズを選ぶのか」を具体的に語れることが重要です。
単に「チームワークに共感した」だけでなく、自分の価値観とどう重なり、入社後に何を実現したいのかまで落とし込む必要があります。会社説明会や社員の発信(note・YouTubeなど)を積極的にチェックし、自分の言葉で理解を深めておくことが大切です。
これら3つの条件を意識した上で、自己分析や企業研究を丁寧に行うことで、サイボウズの長期インターンに合格する可能性は大きく高まるでしょう。
サイボウズのインターンにはどんな人が受かっている?過去インターンに参加した人
サイボウズのインターンには、チーム開発やモブプログラミングへの関心が高く、実務レベルの経験を持つ学生が多く選ばれています。
ここでは、実際にインターンへ参加した5名の体験談をご紹介します。
① みおっちさんの場合
参加コース:Android短期インターン(2024年)
Garoonモバイルチームに配属され、モブプロ形式でのアプリ開発に挑戦。Android開発が未経験だったにもかかわらず、サポートを受けながら実装・テストまでを担当。チーム内でのレビュー文化の濃さに驚きつつ、主体性が問われる環境にやりがいを感じたと語っています。
詳細はこちらの記事を確認してください。
② wakaさんの場合
参加コース:Webサービス開発(2022年)
バックエンド経験を活かしつつ、フロントエンド開発にも挑戦。モブプログラミングによるコミュニケーションと効率的な開発体験を詳細に語っています。
詳細はこちらの記事を確認してください。
③ toki_devさんの場合
参加コース:Webサービス開発(2021年)
仕様書作成からプロトタイピング、モブプロでの実装まで一貫して担当。「個人で完結する開発」との違いや、チーム開発の難しさ・楽しさを振り返っています。
詳細はこちらの記事を確認してください。
④ たく坊さんの場合
参加コース:フロントエンド開発(2024年)
アクセシビリティを重視したUIコンポーネントの開発に参加。モブプロやコードレビューの文化に触れ、働く環境・風土に強く惹かれた。
詳細はこちらの記事を確認してください。
⑤ yutyanさんの場合
参加コース:生産性向上チーム(2022年)
クラウド基盤の監視設定や、業務効率化ツールの開発に携わる。ビジネス要件と開発のバランスに苦労しつつも、改善提案がすぐ形になる現場を高く評価。
詳細はこちらの記事を確認してください。
これらの体験談からも分かるように、サイボウズのインターンでは、単にスキルの高さだけでなく「チームで学び、貢献する姿勢」が重視されており、実務経験と人間性の両方が問われています。
サイボウズの長期インターンの応募から採用までの流れ
サイボウズの長期インターンに参加するには、以下のプロセスを通じて選考が行われます。
① エントリー
公式サイトの専用フォームからエントリーを行います。希望職種やインターン種別、スケジュールなどを入力し、書類選考の対象となります。
② 書類提出(エントリーシート・ポートフォリオ)
エンジニア職では過去の開発経験、使用技術、学びを記載。デザイナー職では、ポートフォリオの提出が必須で、UI/UXに対する考えや作品の意図を伝えることが求められます。
③ 書類選考
提出された書類をもとに、スキル・志望動機・自走力・価値観などを総合的に評価されます。
④ 面接(1〜2回)
エンジニア・デザイナー社員とのオンライン面接が行われます。技術的な質問だけでなく、チームで働く意識や企業文化への共感も重視されます。
⑤ 合格・参加決定
選考結果はメールにて通知され、日程調整や準備資料が案内されます。合格後はSlack等のツールで事前に社員とやり取りを行うこともあります。