本記事では、Amazonのエンジニア向けインターンの内容や、参加することで得られるメリット、そして選考を突破するために押さえておきたい3つの条件について詳しく解説します。
Amazonはクラウド、EC、AI、ロジスティクスなど多岐にわたる分野で世界的に事業を展開しており、インターンではその最前線で実践的な開発経験が積めます。
amazonのインターンの概要と難易度
Amazonのインターンは、世界中の優秀な学生が応募する人気のプログラムです。特にソフトウェア開発エンジニア向けのインターンでは、実際の開発チームに入り、現場のプロジェクトに関わることができます。
コーディングだけでなくチームでの議論や設計にも関わるなど、かなり実践的な内容です。英語でのやり取りが必要な場面もあり、技術力だけでなくコミュニケーション力も重要です。
選考は難易度が高く、コーディングテストや複数の面接があり、特にアルゴリズムやデータ構造の理解が重視されます。LeetCodeやAtCoderでの対策をしておくと安心です。
大学在学中に本格的な開発経験を積めるので、興味がある人は早めの準備がおすすめです。
amazonのインターンの種類
amazonのインターンは大きく技術職、非技術職、MBA採用の3つに分類されます。
それぞれのインターンについて見ていきましょう。
※募集終了しているインターンもありますので、詳細は必ず公式サイトを確認してください。
技術職
まずは技術職のインターンの内容を見ていきましょう。
① Program Manager I, AWS Data Center Supply Solutions
このインターンシップでは、プロジェクトのロードマップ作成、各チームへの要件伝達、データ収集と分析による意思決定支援、進捗管理、標準文書の作成、内部および外部のステークホルダー管理など、多岐にわたる業務を担当します。
▼期間
開始時期は2025年8月頃で、期間は8〜12週間です。
▼必要スキル
- 工学、プロジェクトマネジメント、ビジネスマネジメント、または類似の分野で2年以上の大学課程を履修中であること。
- 高度なMicrosoft Excelスキル(複雑な関数、ピボットテーブル、マクロなど)
- 英語での優れた書面および口頭コミュニケーション能力。
- 問題解決能力、優先順位管理能力、積極的な姿勢。
- 好奇心旺盛で主体的に行動できること。
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②【技術職】Cloud Support Engineer サマーインターン
このインターンシップでは、AWSの基礎講義やハンズオン学習、クラウドサポートエンジニアの日常業務体験を通じて、AWSサービスやクラウドサポートエンジニアの仕事内容への理解を深めます。
また、Amazonの文化やキャリアパスを紹介するセッションや、現役エンジニアとの座談会も予定されています。
▼期間
- 開始日:2025年8月4日
- 終了日:2025年9月5日
- 就業時間:午前9時から午後6時まで(1時間の休憩含む)
▼必要スキル
- 日本語能力:ビジネスレベル以上の日本語力(N1相当以上)
- 学歴:2027年卒業予定の方
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非技術職
次に、非技術職のインターンについて見ていきましょう。
① 【新卒採用2027入社/非技術職】Program Manager Internship – Amazon Japan
このインターンでは、サプライチェーンや物流領域に関する複数のポジションのいずれかに配属され、実務を通じてプロジェクトマネジメントの基礎を学びます。
担当する可能性がある役割には、プロジェクト進捗の管理やデータ分析、オペレーション改善の提案、ステークホルダーとの連携、物流モデルの作成、パートナーとの交渉支援などがあります。
▼期間
2025年8月開始予定で、期間は8週間。大学のスケジュールに応じて調整も可能です。
▼必要スキル
- 学士課程に在籍中(2027年卒業予定)
- ビジネスレベルの英語力と基礎的な日本語力
- WordおよびExcelの基本操作スキル
▼歓迎スキル
- SQLの基礎知識
- プロジェクト管理・データ分析への関心
- 細部に注意を払う力や、マルチタスク力
- 部門横断的なチームとの協働経験
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②【新卒採用2027入社/非技術職】Technical Business Developer Intern
こちらは、AWSのパートナーエコシステムの拡大と成長を支援するインターンシップです。
主な業務には、新規パートナーのオンボーディング、パートナーからのリクエストの管理、パイプラインの共同管理、高価値パートナーの特定と育成、内部関係者との連携、CRMシステムやデータ分析ツールを活用した詳細な指標の確立などが含まれます。
▼期間
- 開始時期: 2025年8月から9月
- 期間: 8週間
※このインターンシップは、2027年入社の正社員選考に直結しています。
▼必要スキル
- コンピュータサイエンス、情報システム、ビジネス、マーケティングのいずれかの学士号または同等の資格
- 英語および日本語のバイリンガル能力
- クラウドコンピューティング技術への関心と新しいスキルを学ぶ意欲
- 優れたプレゼンテーションおよびライティングスキル
▼歓迎スキル
- 複数の組織内ステークホルダーとの関係構築経験
- SalesforceなどのCRMツールの使用経験
- データと指標を活用した改善策の立案経験
- B2B環境でのアウトバウンドセールスやプロスペクティングの成功実績、特にソリューションセールスや技術関連分野での経験
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MBA採用
次に、MBA採用のインターンシップについて見ていきましょう。
MAB採用とは、ビジネスやマネジメントの高度な知識と経験を持つ人材を、将来のリーダー候補として迎える採用枠のことです。
①【MBA採用2025年インターン】Pathways Leadership Development Program, Operations
このインターンシップでは、データ分析を中心とした戦略的プロジェクトを担当し、実際のビジネス課題に取り組みます。主要な業務には、大規模なチームの指導・管理、上級リーダーシップとの協働による複雑なビジネスおよび運用上の課題解決、継続的な改善プロジェクトの推進などが含まれます。
▼期間
- 開始時期: 2025年6月から9月の間
- 期間: 8〜12週間
なお、国際的な採用者(日本のビザサポートが必要な方)は、最低12週間のインターンシップ参加が求められます。
▼必要スキル
- MBAまたは同等の修士課程に在籍中で、2025年12月から2026年9月の間に卒業予定であること
- 学士課程修了後、MBAまたは修士課程開始前に3年以上のフルタイムの業界経験があること
- ビジネスレベルの英語力(書面および口頭)
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②【MBA採用2025年インターン】Finance Manager – Internship 2025, Amazon Japan
このインターンシップでは、Amazon Japanのコンシューマブルズ部門の財務チームをサポートするシニア・ファイナンシャル・アナリストとして、財務モデリング、ビジネスイニシアチブの推進、コストおよびプロセス改善などの業務を担当します。
▼期間
- 開始時期:2025年6月から9月の間で、具体的な日程は調整可能です。
- 期間:8〜12週間のプログラムです。
▼必要スキル
- 学歴:MBAまたは同等の修士課程に在籍中で、2025年12月から2026年9月の間に卒業予定であること。
- 職務経験:学士課程修了後、MBAまたは修士課程開始前に3年以上のフルタイムの業界経験があること。
- 言語能力:ビジネスレベルの英語および日本語のスキル(書面および口頭)。
- 財務経験:3年以上の財務経験、またはコンサルティングや金融機関での3年以上の経験。
- 分析能力:予測、予算策定、プロジェクト分析(例:ビジネスモデリング)の実績、およびビジネスへの影響と結果のデータ解釈能力。
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③【MBA採用2025年インターン】Business Leadership Course – Internship 2025, Amazon Japan
このインターンシップでは、データ分析を中心とした戦略的プロジェクトを担当し、実際のビジネス課題に取り組みます。
例えば、小売やマーケットプレイス事業における製品のライフサイクル管理、戦略ビジョンの策定、ロードマップの作成、各チームとの連携を担当したり、シニアマーケティングマネージャーとしてAppstoreビジネスのマーケティング戦略の策定と実行、高可視性の製品ローンチのGo To Market戦略を担当します。
▼期間
- 開始時期:2025年6月から9月の間で、具体的な日程は調整可能です。
- 期間:8〜12週間のプログラムです。
▼必要スキル
- 学歴:MBAまたは同等の修士課程に在籍中で、2025年12月から2026年9月の間に卒業予定であること。
- 職務経験:学士課程修了後、MBAまたは修士課程開始前に3年以上のフルタイムの業界経験があること。
- 言語能力:ビジネスレベルの英語力(書面および口頭)。
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amazonのインターンに参加するメリット
次に、amazonのインターンに参加することで得られるメリットを見ていきましょう。
amazonのインターンは、実践的な業務に深く関われることで高い評価を受けており、多くの学生にとって憧れのプログラムとなっています。
①圧倒的な「仕組み化」文化に触れられる
Amazonは「再現性」や「スケーラビリティ」をとても重視する会社です。
インターン中にも、手作業の業務を自動化したり、属人化を排除する仕組みづくりに取り組むことがあり、「個人のスキル」ではなく「仕組みで勝つ」考え方を実体験できます。
②“書く文化”により、論理的思考が鍛えられる
Amazonでは会議でパワポを使わず、6ページ以内の「ナラティブ(文章)」で議論を進める文化があります。
インターン中にも、レポートや提案文書を通じて考えを文章で伝える経験が積めるため、ロジカルシンキングやビジネスライティングの力が格段に上がります。
③“納得するまで質問していい”空気感がある
Amazonでは職種やポジションに関係なく「質問すること」が推奨されます。
インターンであっても、現場の社員に遠慮なく質問できる環境があり、「自分で考え、相手を巻き込み、納得解を見つける力」が自然と身につくはずです。
amazonの長期インターンに受かるための3つの条件
Amazonの長期インターンは実践的で人気も高く、毎年多くの学生が応募します。高倍率の中で選ばれるには、求められる力を正しく理解し、事前にしっかりと準備することが不可欠です。
ここでは、突破の鍵となる3つの条件を紹介します。
①データに基づいた思考力を持っていること
Amazonでは、直感や経験則よりも「データに基づいた意思決定」が何よりも重視されます。
インターン生であっても、「なぜその施策を選んだのか」「どんな指標で成果を測るのか」といった説明を求められる場面は少なくありません。たとえば、ユーザー行動のログや売上データを分析し、仮説を立てて改善案を出す、というようなアプローチが求められます。
普段からExcelやSQL、あるいはPythonなどを使ってデータを扱う経験を積んでおくと、大きなアドバンテージになるでしょう。
②曖昧な課題に立ち向かう主体性
Amazonの業務は「誰かが決めたことをこなす」よりも、「前例のない課題に、自分で仮説を立てて取り組む」ことのほうが多いです。
インターンでも、上司が手取り足取り指示してくれるわけではなく、むしろ自分から動いて情報を集め、チームメンバーを巻き込み、計画を進めていく姿勢が求められます。求められているのは「与えられたことをやる力」ではなく、「自ら問いを立て、周囲を巻き込んで実行できる力」。
積極性と問題解決への姿勢が、合否を分ける大きなポイントになります。
③書いて伝える力(ドキュメンテーション能力)
Amazonでは、会議の場でパワポの代わりに“6ページ以内の文章資料”を用意し、それを読んだ上で議論する「ナラティブ文化」が根付いています。
この文化の中では、いかに簡潔かつ論理的に自分の考えを文章でまとめ、相手に伝えるかが非常に重要です。インターン選考でも、課題提出やレポート作成など、文章力が問われる場面が出てきます。
普段から、日報・レポート・ブログなどで「主張・根拠・結論」の構成を意識しながら書く習慣を持っておくと、Amazonの“書く文化”にも自然と適応できます。
amazonのインターンにはどんな人が受かっている?過去インターンに参加した人
Amazonのインターンは毎年高倍率で、多くの優秀な学生が挑戦しています。では、実際にその選考を突破し、インターンに参加しているのはどんな人たちなのでしょうか?
過去の参加者の特徴や傾向を見ていきましょう。
お茶会さんの場合
お茶会さんがAmazonのインターンに参加できた理由は、優れた技術力に加え、プロジェクトに対する主体的な取り組みと、自ら学び続ける姿勢にあったと考えられます。
記事では、大学での授業にとどまらず、個人での開発経験や技術ブログの執筆、アルバイトでの開発業務などを通じて、実践的なスキルを着実に高めてきたことが語られています。特に、個人開発においてはNext.jsやTypeScript、Firebaseなどのモダンな技術を積極的に取り入れ、実際にサービスとして公開するまでを一人で行っており、技術の幅広さと深い理解がうかがえます。
また、インターン選考に向けては、過去の選考経験や周囲のアドバイスを活かしながら、想定質問への準備やアウトプットの整理を徹底。面接でも、技術に対するこだわりや設計の工夫、自分がどのように学んできたかを具体的に語ったことで、自律的に成長できる人材として評価されたと推察されます。
これらの経験から、お茶会さんの技術力とともに、課題に対する探究心や継続的な成長への意欲が、Amazonのインターン選考通過の決め手となったと考えられます。
詳細はこちらをご確認ください。
https://note.com/techkai/n/nd5cf9d82adaa
amazonの長期インターンの応募から採用までの流れ
次に、実際の選考フローを時系列で整理し、事前に押さえておきたいポイントを解説します。
①応募
まずはAmazonの採用ページからインターンに応募します。
エントリー時には英語の履歴書を提出する必要があります。履歴書では、学歴や職歴だけでなく、成果や課題解決経験など、具体的なエピソードを簡潔にアピールすることが大切です。
英語での記述に不安がある場合は、ネイティブチェックや添削を受けるのもおすすめです。
②オンライン技術テスト
エンジニア職やテクニカルな職種では、応募後にオンラインのコーディングテストやロジカルスキルを問う課題が課される場合があります。
内容はアルゴリズム、データ構造、SQLなどが中心で、LeetCodeやAtCoderでの対策が効果的です。非エンジニア職では課題が課されないこともありますが、論理的思考力を見られる場面はあります。
③面接
次に、英語または日本語でのオンライン面接が2回行われます。
質問内容は、行動面接(過去の経験や考え方)に加えて、Amazon独自のリーダーシップ・プリンシプルに沿ったものが多いです。
たとえば「目標達成のために主体的に動いた経験」や「困難な状況をどう乗り越えたか」など、自身の経験をもとに具体的に語れるようにしておくと安心です。
④合否判定・オファー
最終面接から数日〜数週間以内に合否結果の連絡があります。
通過した場合は、オファーレター(内定通知)が送られ、参加日程や報酬などの詳細が提示されます。