MIXI(ミクシィ)は、ソーシャルゲーム「モンスターストライク」や家族向けアルバムアプリ「みてね」、スポーツ別ティング「TIPSTAR」など、多彩なサービスを展開する企業です。
この記事では、MIXIのインターンの内容や種類、参加メリット、選考通過のポイント、実際の参加者の経歴などを詳しく解説します。
MIXI(ミクシィ)のインターンの概要と難易度
MIXIが提供するインターンシップ「Dive into MIXI」は、実際のプロジェクトに参加し、社員と共に業務を行う就業型の長期インターンです。参加者は、同社が展開する多様なサービス(例:「モンスターストライク」「みてね」「minimo」など)の開発現場で、実務経験を積むことができます 。
選考プロセスは、エントリーシートの提出から始まり、人事面接、現場エンジニアとの面接を経て、配属先が決定されます 。また、GitHub選考と呼ばれる、開発経験に自信のある方向けの選考ルートも用意されています 。
このインターンは本選考に直結しており、参加者は選考過程の一部が免除されるなどの優遇措置を受けることができます 。そのため、参加を希望する学生にとっては、企業理解を深めると同時に、就職活動を有利に進めるチャンスです。
MIXI(ミクシィ)のインターンの種類
MIXIのインターンは、実践的な長期就業型です。エンジニアやデザイナー、ビジネス職など多彩な職種で募集があり、社員と共に開発や企画に携わることができます。
ここでは、インターンの種類や選考対策、参加メリット、実際の参加者の経歴などを詳しく解説します。
エンジニア職
① ソフトウェアエンジニア
Webアプリケーションやスマホアプリの設計・開発を行う職種です。
MIXIが提供する「モンスト」や「みてね」などの大規模サービスの開発現場に参画し、フロントエンドからバックエンドまで幅広く携わることが可能です。
使用技術は主にGo、TypeScript、Reactなど。実務を通じて設計力・実装力のレベルアップが期待できます。インターン中は社員のレビューを受けながら、実プロダクトの改善に貢献することができます。
②インフラエンジニア(SRE)
サービスの安定運用とパフォーマンス向上を目的とし、サーバーやネットワークの構築、モニタリングツールの設計・運用を担当します。
インターンでは、実際に社内で使われている監視基盤やCI/CDパイプラインの改善に携わる機会があり、大規模トラフィックを扱う現場での経験が積めます。
コンテナ技術(Docker、Kubernetes)やクラウド(GCP/AWS)に興味がある学生に最適です。
デザイン職
① UI/UXデザイナー
ユーザーがサービスを快適に使えるように、インターフェース設計からビジュアルデザインまでを一貫して担当します。
インターンでは、実際のアプリケーション改善案件に取り組み、ユーザーの行動データをもとにした課題発見からプロトタイピング、A/Bテストまでの流れを体験できます。
FigmaやSketch、Adobe製品の使用経験が歓迎されます。
②動画ディレクター
プロモーション動画やサービス紹介映像の企画・編集を行う職種です。
映像を通じてブランドの世界観やサービスの価値を伝える重要な役割を担います。インターンでは、シナリオ作成や撮影ディレクション、編集までの工程を通して、実際に社外へ公開されるコンテンツ制作に携わることが可能です。
映像制作に関心のある学生にとっては実績を積む絶好の機会でしょう。
ビジネスプランナー職
① 国内ビジネスプランナー
国内市場向けの新サービスや既存事業の改善を目的とした企画・戦略立案を行います。
インターンでは市場調査から企画提案、KPI設計、施策の運用サポートなど、ビジネスの上流から下流まで幅広く経験できます。ロジカルな思考力やユーザー視点での発想が求められ、文系理系問わず活躍できるフィールドです。
②グローバルビジネスプランナー
海外展開に関するマーケット分析や現地パートナーとの協業推進などを担当する職種です。
インターンでは、海外ユーザー向けのUXリサーチ、言語ローカライズの改善提案、施策のレポーティングなどを体験します。英語力や異文化理解を活かしてグローバルな舞台で働きたい学生におすすめです。
MIXI(ミクシィ)のインターンに参加するメリット
MIXIの長期インターンシップには、他社と比較しても多くの魅力があります。実務に近い環境での経験を通して、スキル面だけでなく思考力や課題解決力も磨けるのが特徴です。
ここでは、参加者が得られる代表的な3つのメリットについて紹介します。
①実務経験を積める
MIXIのインターンは、単なる体験型ではなく、現場のプロジェクトチームに実際にアサインされる「就業型インターンシップ」です。
インターン生だからといって簡単な作業だけが割り当てられることはなく、エンジニア職であればコードレビューを受けながら機能開発に携わり、UI/UXデザイナーであればデザイン案をプレゼンしてそのまま実装につながることもあります。
学生のうちから企業の開発サイクルやビジネスの流れを体感できるため、就職後の即戦力化にもつながります。実際に「プロダクトの仕様決定や施策立案に関わった」というインターン生の声もあり、責任ある立場で成長できるのが大きな特徴です。
②本選考での優遇措置がある
MIXIの長期インターンは、本選考に直結しているのも魅力の一つです。
インターンでの成果が評価されれば、早期選考の案内や、通常ルートよりも簡易なプロセスでの選考が提示されることがあります。実際に、インターン後に内定直結ルートで早期に内定を得たという事例も報告されています。
就活において“企業理解が深まっている状態で選考に臨める”ことは非常に有利であり、自分に合った働き方や社風を事前に確認できる点でも安心感があります。
③柔軟な働き方と学業との両立が可能
MIXIのインターンは週2〜3日からの参加が可能で、リモートワークとの併用も柔軟に認められています。
大学の授業や研究との両立がしやすく、テスト期間中は業務量の調整なども相談できます。そのため、地方学生でも交通費の支援やオンライン参加を通じてインターンに参加しやすい環境です。
こうした柔軟な運用により、学業や他活動を犠牲にせず、長期的に成長できるでしょう。
MIXI(ミクシィ)の長期インターンに受かるための3つの条件
MIXIの長期インターンは、本選考にもつながる就業型であることから、応募のハードルは決して低くありません。特にエンジニア・デザイナー・ビジネス職ともに、「実務に近い経験が求められる環境」なだけに、単なる興味だけでは通過は難しいです。
ここでは、実際に合格者の傾向や募集要項をもとに、選考を突破するために重要な3つの条件を紹介します。
①自走力と実務レベルに近いスキルセット
MIXIでは、インターン生にも“チームの一員として戦力になること”が期待されています。たとえばエンジニア職では、GitHubを用いたコード提出や、レビュー文化に適応できる力が求められるため、チュートリアルレベルの知識だけでなく、開発フローを経験していることが重要です。
実際の募集では「ReactやTypeScript、Goでの開発経験」「チーム開発経験(学校・個人問わず)」などがアピール要素になります。デザイナー職も同様に、FigmaやPhotoshop、Illustratorなどを使ったポートフォリオ提出が必須となるため、独学でもアウトプットをしてきた経験が強みになります。
つまり、言われたことをこなすだけでなく、自ら課題を見つけて解決に取り組める“自走力”と、アウトプット経験が選考通過の土台になります。
②MIXIのサービスや価値観への理解
MIXIの選考では、志望動機において「なぜMIXIか?」が非常に重視されます。これは、同社がサービスの背景にある“人と人をつなげる”という価値観を大切にしているからです。
そのため、MIXIの提供する「モンスターストライク」や「みてね」などのサービスを実際に使った経験や、「その中で感じた改善点」「自分が貢献したい理由」を具体的に語れることが求められます。
単に「大手で人気があるから」という表面的な理由ではなく、サービスの設計思想やミッション(ユーザー中心、家族の絆を重視した設計など)への共感が伝わることが重要です。
③面接での論理性と協調性の両立
MIXIのインターン面接では、「論理的な思考力」と「チームでの協調性」のバランスが見られます。エンジニア面接では、技術選定の理由や過去プロジェクトの振り返りを問われることが多く、ロジカルな説明が求められます。
一方で、現場社員との面接では「他人と一緒に働く際に大切にしていること」など、人間性に関する質問も多く、チームワークに対する意識も重視されます。MIXIではフラットな文化が根づいており、誰かの意見を尊重しながら自分の考えを出せる人材が好まれる傾向にあります。
そのため、面接では「課題に対してどのように周囲と協力し、乗り越えたか」や「失敗をどう活かしたか」といった経験を、自分の言葉で語れる準備をしておくと良いでしょう。
このように、MIXIの長期インターンに合格するには、技術や表現力だけでなく、「どれだけMIXIという組織やサービスに共感しているか」や「実務を意識したマインドセット」が問われます。
日頃からアウトプットと振り返りを意識し、志望企業としてのMIXIをしっかり理解した上で臨むことが、合格への近道です。
MIXI(ミクシィ)のインターンにはどんな人が受かっている?過去インターンに参加した人
MIXIのインターンには、開発スキルに加えて「共感力」や「チームワーク力」も高く評価される傾向があります。
ここでは、実際にインターンへ参加した5名の体験談をご紹介します。
①上野雄大さんの場合
経歴・動機: 上野さんは、エンジニアとしての実務経験を積むことを目的に、MIXIの「Dive into MIXI」インターンに参加しました。特に、大規模なサービス開発に携わりたいという思いが強かったとのことです。
インターンでの経験: 「家族アルバム みてね」のデータエンジニアリンググループに配属され、管理者画面の修正や、フォトブック自動生成バッチ処理の改善などを担当。
特に、負荷の高いDBクエリの修正では、数千万回のループ処理に対応するための最適化を行いました。
詳細はこちらの記事を確認してください。
②木村有希さんの場合
経歴・動機: 木村さんは、SRE(Site Reliability Engineering)に興味を持ち、MIXIのインターンに応募しました。選考では、これまでの取り組みや考え方を深く掘り下げられる面接が印象的だったと述べています。
インターンでの経験: 開発本部CTO室SREグループに配属され、公式サイトの外形監視の実装や、CI/CDパイプラインの整備を担当。特に、CI/CDの自動化により、開発フローの効率化と品質向上に貢献しました。
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③なかCさんの場合
経歴・動機: PerlからGoへのリプレイスという具体的な業務に惹かれて応募。大学では複数の個人開発プロジェクトに参加し、バックエンドの実装経験を積んでいました。
インターンでの経験: サロン予約アプリ「minimo」の開発チームで、APIの実装やコード移行、CI環境整備を担当。MagicPodによるテスト自動化なども経験し、実務に即した開発力を養いました。
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④ながながさんの場合
経歴・動機: モバイルアプリ開発に強い興味を持ち、「みてね」の家族中心のサービス思想に共感して応募。SwiftやKotlinを用いたモバイルアプリの開発経験がありました。
インターンでの経験: 「みてね」のiOS/Android両プラットフォームの開発に参加。エンジニアとデザイナーが密に連携する開発体制の中で、仕様調整や実装を主体的に進めました。
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⑤hrt02k19さんの場合
経歴・動機:大学で情報工学を学び、個人開発でインフラ構築に取り組む中でSREに関心を持つ。IaCやCI/CDへの興味から、MIXIのSREグループのインターンに応募。
インターンでの経験:Terraformを用いたインフラ環境のコード管理や、GitHub Actionsを活用した自動デプロイ構築に携わる。ドキュメント整備や構成改善も任され、SREの実務を学ぶ貴重な機会となった。
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MIXI(ミクシィ)の長期インターンの応募から採用までの流れ
MIXIの長期インターン「Dive into MIXI」は、本選考直結型の就業型インターンです。応募から採用までの流れは以下のように進行します。
①エントリーシート提出
公式採用サイトからエントリー。志望動機やこれまでの経験、希望職種などを記入します。
②書類選考・ポートフォリオ提出
職種によっては、GitHubや開発実績、デザイン職ではポートフォリオの提出が必要です。
③一次面接(人事)
応募者の人物像や志望理由を深掘りする面接。コミュニケーション能力も見られます。
④二次面接(配属先社員)
現場社員との技術面接やディスカッション。実務への理解度やチーム適性が重視されます。
⑤配属決定・インターン開始
選考通過後、適性に応じた部署へ配属。週2〜3日から勤務可能で、柔軟な参加が可能です。