「長期インターンについて具体的に知りたい」という方へ。本記事では、長期インターンの基本からメリット・デメリット、職種ごとの業務内容まで、長期インターンを3社経験した筆者の体験をもとに徹底解説しています。
長期インターンとは
長期インターンとは、大学生や専門学生が、しばらくの間、企業に所属して実際に業務を体験することです。
多くの長期インターンは3ヶ月以上続くものが一般的であり、実際の職場環境で実務経験を積むことで、社会人に必要なスキルを得たり、深い業界理解を得たりできます。
実際に、マーケティング会社で長期インターンをした学生で、キャンペーンの企画から実施、改善に至るまでの一連の業務内容を学ぶことで、就職活動の際に、webマーケティングのベンチャー企業や大手の広告代理店から内定を獲得できた例もあるようです。
長期インターンは、単に理論を学ぶ以上に、実際に手を動かして学べる場という点が短期インターンと大きく異なるポイントです。
長期インターンシップのメリット
続いて、長期インターンシップのメリットについて解説していきます。
- 実務経験の獲得
- スキルの向上
- キャリア形成への貢献
実務経験の獲得
長期インターンでは、学校で学べない実際の仕事の流れや職場の雰囲気をリアルに体感できます。
そのため、就職活動時に自分がどんな環境や仕事内容で働きたいのか、具体的にイメージできることに繋がります。
スキルの向上
実際のプロジェクトに参加することで、専門的な技術やビジネススキルを身につけられます。
また、問題解決能力やコミュニケーション能力など、職場で求められるさまざまなスキルを磨くことも可能でしょう。
キャリア形成への貢献
長期間にわたるインターンシップは、将来就きたい職種や業界で実績を積む絶好の機会です。
その職種で働いた経験は、履歴書や面接の際にも強いアピールポイントとなることも少なくありません。
以上のことから、長期インターンシップは学生にとって多くのメリットをもたらします。
実務経験を積むことで、自分のスキルを向上させ、自分にぴったりのキャリアパスを見つけることに繋がります。
長期インターンシップのデメリット
長期インターンシップは、多くの利点があるものの、注意すべき点もいくつか存在します。ここでは、その主なデメリットについて説明し、それぞれのポイントをわかりやすく解説します。
- ある程度の時間確保が必須
- 給与が低いことがある
- 内定が確約されているわけではない
ある程度の時間確保が必須
長期インターンでは、数ヶ月から1年以上の期間を費やすことが多いため、学校やプライベートの時間に影響が出ることがあります。試験や学業との両立が求められる場合、上手に時間を管理する必要があります。
給与が低いことがある
経験を積むことを目的とした長期インターンでは、時に報酬が低めに設定されていることがあります。経済的な負担を感じることもあるため、参加する前に条件をしっかりと確認することが大切です。
内定が確約されているわけではない
長期インターン後に正社員になれるケースもありますが、その保証が必ずしもあるとは限りません。インターン終了後に正社員のオファーがない場合は、新たな就職活動を始める必要があるかもしれません。
これらの点を踏まえ、自分の学校生活や就職活動の方針に合わせて、長期インターンシップを選ぶことが重要です。
長期インターンがおすすめな人・考え直すべき人
長期インターンのメリット・デメリットについて理解をしてもらった上で、どんな人が長期インターンに向いているのか、また、おすすめをしない人について解説していきます。
おすすめな人
- キャリア形成に早くから取り組みたい人
- 特定の業界や職種に深い関心がある人
- 特定の業界や職種に深い関心がある人
キャリア形成に早くから取り組みたい学生
実務経験を積むことで、将来の職業選択に役立つ経験やスキルを得られるため、キャリア形成のスタートダッシュを早めに切りたい方におすすめです。
特定の業界や職種に深い関心がある人
関心がある仕事を、実務を通じて体験できるため、より専門的な経験やスキルを得たい方にもおすすめです。
社会人基礎力を身に付けたい人
また、専門的なスキルや経験だけでなく、職場でのコミュニケーションやチームワーク、問題解決スキルなどを学ぶこともできるため、社会人としてのより汎用的なスキルを得たい方にもおすすめです。
考え直すべき人
- 学業とのバランスを取りにくい人
- 短期的な高収入を期待する人
- 明確な目標が定まっていない人
1.学業とのバランスを取りにくい人
長期インターンシップは多くの時間と労力を必要とします。学業が忙しい、あるいは試験や卒業研究などで時間が取られる学生にとって、インターンシップとの両立は難しいかもしれません。そのため、学業とのバランスを上手く取れない人にはあまりおすすめができないのが長期インターンです。
2.短期的な高収入を期待する人
多くのインターンシップは低めの報酬設定であり、実践的なスキルや経験を積むことに重点を置いています。初めから高収入を期待する人には、不向きと言えるでしょう。
3。明確な目標が定まっていない人
長期インターンシップは、自分のキャリアに何を求め、どのように成長したいかを明確にしておくことが成功の鍵です。目標が不明確な状態で始めると、時間を無駄にする可能性があります。自分自身の目指す方向が定まっていない人は、まずは自己分析を深めた後にインターンシップを検討するのが良いのではないでしょうか。
このように、長期インターンシップは多くのメリットを得られますが、自身の学業、キャリア目標、ライフスタイルと照らし合わせて参加を検討することが重要です。自己分析を行い、長期インターンシップが自分にとって最適な選択かどうかを見極めることが成功の鍵と言えるでしょう。
職種別に長期インターンの業務内容を解説
続いて、長期インターンでの業務概要を職種ごとに解説します。
- 営業
- エンジニア
- デザイナー
- ライター・編集者
- 広告・マーケティング
営業
営業のインターンでは、主に以下の業務を経験します。
- メルアポ
- テレアポ
- 商談
- 資料作成
メルアポ
顧客に対してメールを通じてアポイントを取得する業務です。
商品の提案やサービスの案内を行い、商談の機会を設定する役割を担います。
テレアポ
電話を使って顧客に連絡を取り、アポイントを取得する業務です。
対話を通じて商談のきっかけを作ります。
商談
顧客との直接の面談を行い、商品の提案や契約交渉を進める業務です。
業務に慣れてくると、受注後の契約の締結までを担当するケースも少なくありません。
資料作成
商談やプレゼンテーションに使用する資料を作成する業務です。
商品の説明や提案内容をわかりやすくまとめる役割を担います。
エンジニア
エンジニアのインターンでは、主に以下の業務を経験します。
- コーディング
- テスト
コーディング
プログラムの設計に基づき、実際にコードを書いてソフトウェアを開発する業務です。
効率的で正確なプログラムの実装を担当します。
テスト
開発したソフトウェアの機能や動作が正しく行われるか確認する業務です。
バグや不具合を発見し、修正作業のサポートがメインの業務です。
デザイナー
デザイナーのインターンでは、主に以下の業務を経験します。
- ビジュアルデザイン
- ユーザーインターフェイス設計
ビジュアルデザイン
色や形、レイアウトを組み合わせて、視覚的に魅力的なデザインを作成する業務です。
広告、ウェブサイト、製品パッケージなどのビジュアル要素を制作するケースがほとんどです。
ユーザーインターフェイス設計
ユーザーが直感的に操作できるようなインターフェイスを設計する業務です。
画面構成やナビゲーションを工夫し、使いやすさを追求することが求められます。
ライター・編集者スキルの向上
ライター・編集者のインターンでは、主に以下の業務を経験します
- 記事作成
- 校正・編集
記事作成
特定のテーマに基づいて、リサーチを行いながら記事を執筆する業務です。
読者にわかりやすく伝えるために、文章の構成や表現を工夫する役割を担います。
校正・編集
執筆されたテキストを確認し、誤字脱字の修正や文章の改善を行う業務です。
内容の正確さや表現の一貫性を保ちながら、テキストの品質を向上させることがメインの業務内容です。
広告・マーケティングスキルの向上
広告・マーケティングのインターンでは、主に以下の業務を経験します。
- キャンペーン企画
- データ分析
キャンペーン企画
商品のプロモーションやサービスの認知拡大を目的としたキャンペーンを企画し、実行する業務です。
ターゲット層や目的に応じた効果的な企画を立案する役割を担います。
データ分析
収集したデータをもとに、市場の傾向や消費者の行動を分析し、キャンペーンの効果や改善点を導き出す業務です。
分析結果に基づいて、次の施策を提案することが求められます。
以上が長期インターンでの職種別の主な業務内容です。
現時点でのスキルの有無よりも、自分の強みが活かせて、頑張り続けられる職種を選択すると良いでしょう。
長期インターン探しの注意点3つ
最後に、長期インターンシップを探す際の注意点について見てみましょう。
以下に主要なポイントを挙げ、それぞれ詳しく解説していきます。
- 企業の評判を確認する
- インターンの内容と期間を明確にする
- 条件面を事前に把握する
1.企業の評判を確認する
インターンに行く企業の評判は、その経験があなたのキャリアにどのように影響するかを大きく左右します。インターネットでの評価や先輩インターンの意見を聞くことで、実際の職場環境や指導の質を事前に把握しましょう。
2.インターンの内容と期間を明確にする
インターンシップの仕事内容や期間を明確にしておくことは、計画的に成長するために欠かせません。具体的にどのような業務を担当し、どのようなスキルを身につけられるかを事前に確認しておき、自分が得たい経験や目標と一致しているかを必ず確認しましょう。
3.条件面を事前に把握する
報酬や勤務時間、勤務地などの条件も重要です。低時給のインターンシップも多く、学生生活を送る上で経済的な負担が大きい場合は特に注意が必要です。
また、長時間労働が求められる場合の対策や、どれくらいの頻度でオフィスに出勤するかなど、具体的な条件を確認しておきましょう。
長期インターンは、実務経験を積む絶好のチャンスですが、学業とのバランスも重要です。
以下に本記事で解説した長期インターンのメリットと注意点の重要ポイントをまとめます。
- 実務のスキルが身につく
- 就職活動で武器になる経験
- 学業とのバランスを見て取り組むことが大切
少しでも興味がある方は、まずは希望する職種や業界を調べて、気になった会社へのエントリーを検討してみてください!