大学3年生になると、就活を意識し始め、準備を進める方がほとんどです。その中で、長期インターンに興味を持った方もいるのでは?しかし、大学3年生から長期インターンに参加できるのか不安ですよね。
この記事では、大学3年生からインターンに参加するメリットやデメリット、おすすめのインターンなどを解説します。やめておくべきインターンの特徴も解説するので、ぜひチェックしてください。
大学3年生はインターンに参加できるが…
そもそもインターンには短期と長期の大きく分けて2つのインターンがあります。
短期インターンは1日〜2週間程度の職場体験や、就職活動の選考を兼ねたもの。
長期インターンは企業の1メンバーとして半年から1年以上の期間、事業に関わり、実際に働くものです。
まず、 短期インターンは就活をする大学生3年生であれば、必ずと言っていいほど参加すべきもので、各企業のインターン募集ページやリクナビなどの就活サイトから応募可能です。
一方で長期インターンは参加はあくまで任意であり、3年生はもちろん学年問わず参加が可能なものです。全員が長期インターンに参加するわけではないため、逆に言うと大きな差がつく経験が積めるとも言えるでしょう。
ただ、短期に比べて、実際にどんなメリットがあるかややわかりづらいので、本記事では大学3年生が長期インターンに参加するメリットやインターン先の探し方をわかりやすく紹介していきます。
大学3年生が長期インターンに参加する5つのメリット
では、大学3年生が長期インターンに参加するとどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、長期インターン参加のメリットを5つ紹介します。
- 就活の選考で有利になる
- 業界理解に役立つ
- インターン先で早めに内定をもらえることも
- インターン先の先輩や社員に相談できる
- 大学での学びを実践できる場になる
①就活の選考で有利になる
大学3年生が長期インターンに参加すると、就活の選考で有利になる場合があります。就職したい業界のインターンをしておけば、選考時に即戦力として見なされてプラスの評価を受けられる可能性も十分考えられます。
加えて、その業界に対する志望度の高さをわかりやすくアピールできるのもメリットと言えます。
また、インターンで得た経験は、企業分析や自己分析にも役立ちます。企業が求める人物像やキャリアプランを具体的にイメージできるため、就活の進め方や目標が立てやすくなりますよ。
②業界理解に役立つ
大学3年生の段階では、就職したい業界のこともよくわからない人がほとんどではないでしょうか。
しかし、長期インターンに参加すれば、当然その業界への理解を深められます。
また、業界研究だけでは分からないリアルな仕事内容や企業文化を肌で感じられるため、就活でのミスマッチを防げるのです。
③インターン先で早めに内定をもらえることも
優秀なインターン生には、インターン企業側から早期内定を提示される場合もあります。長期インターンに参加して成長した学生は即戦力となるため、早期内定を出して囲いたいと考える企業も多いのです。
内定先に就職する場合は、残りの学生期間を自由かつ有意義に使えるのも大きなメリットですよね。
もしその企業に就職するか迷っている場合でも、内定を1つ持っている状態で自信を持って就活に挑めるでしょう。
④インターン先の先輩や社員に相談できる
長期インターンでは、社員と同じように仕事を行い、指導を受ける機会があります。企業で活躍する社員と直接話せるので、リアルな仕事観やキャリアプラン、就活のアドバイスなどを聞けるでしょう。
それだけではなく、社員に悩みや不安を相談する機会があるかもしれません。就活は自分の将来と向き合う期間であり、どうしても悩みや不安が付きもの。インターンで相談する機会があれば、心が楽になるかもしれません。
⑤大学での学びを実践できる場になる
せっかく4年間大学に通うのだから、学びを活かして働きたい方もいるのではないでしょうか。長期インターンでは、大学での学びを実践できるチャンスがあります。
例えば、社会学・心理学はトレンド分析やニーズを捉えた企画を打ち出すのに役立ちます。大学で学んだ内容によって、様々な形で学びを生かせるのです。
大学3年生が長期インターンに参加する3つのデメリット
ここまで、大学3年生が長期インターンに参加するメリットを紹介してきました。
続いては、長期インターンに参加するデメリットを3つ紹介します。デメリットまでしっかり把握し、チャレンジするかどうか考えてください。
- 他の活動が忙しくあまり勤務できないケース
- バイトよりも責任が重い
- インターンに専念しすぎて他が疎かになる
①他の活動が忙しくあまり勤務できないケース
大学3年生は就活やゼミ活動、アルバイトなどで忙しくなる方も多いでしょう。なので、あまり勤務時間を確保できない方は苦労するかもしれません。
長期インターンでは、半年〜1年以上まとまった勤務時間を確保できなければ継続は厳しくなります。そのため、事前に必要な勤務時間・期間を確認し、継続できそうなインターン先を探してください。
②バイトよりも責任が重い
長期インターンはアルバイトよりも、責任のある仕事を任されることがしばしば。そのため、締め切りや成果に対するプレッシャーを強く感じる場合があるでしょう。
しかし、責任感を持って業務に取り組む姿勢や、社会人としてのマナーを身につけられるチャンスになります。プレッシャーに耐えた先には、大きな自己成長が待っているでしょう。
③インターンに専念しすぎて他が疎かになる
大学3年生は、就活やゼミなど様々な環境の変化があります。その上でインターンに参加するとなると、他の活動が疎かになってしまいがちです。
特に、学業がおろそかになってしまうと卒業が危うくなってしまいます。インターン経験を生かして、希望の企業で内定をもらったのに卒業できなかった…というのは避けたいですよね。
あくまで学業優先に、時間を確保しながらインターンを続けましょう。
大学3年生におすすめのインターンの探し方ランキング7選
ここでは、大学3年生向けにおすすめな長期インターンの探し方をランキングで紹介します。「長期インターンを始めてみようかな?」と興味を持った方は、ぜひ参考にしてください。
- インターン専用求人サイト
- 友人・先輩の紹介
- SNS
- 公式サイト
- 大学ポータルサイト
- キャリアセンター
- OB訪問サイト
①インターン専用求人サイト
インターン専用の求人サイトでは、様々な求人を短時間で比較できるためおすすめです。業界や職種、企業文化などの詳細情報が充実しており、比較検討がしやすくなっています。
また、企業担当者と直接メッセージのやり取りできるサイトもあります。疑問点を事前に解消できるため安心して応募できますよ。
②友人・先輩の紹介
すでにインターンを経験した友人や先輩から、インターンを紹介してもらうのも手段の1つです。インターンの雰囲気や仕事内容、社風など、求人情報だけでは分からないリアルな情報を把握できます。
また、紹介の場合は選考が優遇されるケースもあるため、積極的に情報収集してみましょう。
③SNS
近年、SNSでインターン情報を発信する企業が増えており、SNSを情報収集の手段として活用するのもおすすめです。
企業の公式アカウントをフォローしたり、ハッシュタグ検索を活用したりすることで、最新情報を把握しましょう。また、インターンに参加した学生の体験談などもSNSで発信されているので、参考にできます。
④公式サイト
すでに気になるインターンがある場合は、企業の公式サイトでチェックしてみましょう。選考基準や求める人物像、インターンの内容などが詳しく掲載されています。
特に、大手や外資系企業では、公式サイトでしか募集を行っていないケースもあります。そのため、情報を見逃さないように注意しておきましょう。
⑤大学ポータルサイト
大学のポータルサイトにも、インターン情報が掲載される場合があります。ポータルサイトとは、その大学専用の情報サイトのことです。
また、推薦枠が設けられている場合があるので、選考が有利になる可能性もあります。一度チェックしてみると、気になるインターン先が見つかるかもしれません。
⑥キャリアセンター
大学のキャリアセンターは、個別相談からインターンを紹介してくれるためおすすめです。面接対策やES添削なども行ってくれるため、インターン選考のサポートもしてくれます。
また、過去の先輩がどのインターンに参加したのか、活動内容はどうだったか、などのリアルな情報を聞けることもあります。参加前の不安を払拭しやすいため、ぜひ活用してみましょう。
⑦OB訪問サイト
長期インターンを探すなら、OB訪問サイトを使ってみるのもおすすめです。興味のある企業でインターンを経験した先輩に、個別で話を聞けるため参加前の不安を解消できるでしょう。
仕事内容や社風、選考対策など、具体的なアドバイスをもらえる可能性が高く、インターンに応募するモチベーションが上がりますよ。
大学3年生におすすめのインターンの種類
「長期インターンに挑戦しようと思うけど、どんなインターンに応募すればいい?」そんな疑問が浮かんだ方も多いかもしれません。
基本的には、入社したい会社・興味のある業界に関連した企業でインターンをするのが理想です。ここでは、インターンの種類ごとに得られるスキルを紹介します。
- 広告・マーケティング
- 営業
- エンジニア・デザイナー
- ライター・編集
①広告・マーケティング
- 市場調査、広告戦略、Web広告運用が経験できる
- ニーズ分析、マーケティング戦略スキルが身に付く
広告・マーケティングの長期インターンでは、市場調査やデータ分析に基づいた広告戦略の立案、Web広告の運用などが学べます。
インターンに参加すれば、顧客のニーズ分析やマーケティング戦略などのスキルを高められます。マーケティングに興味のある方は、即戦力となるスキルを培えるチャンスが得られるので、特におすすめです。
②営業
- 商品・サービスの提案、関係構築、契約交渉を行う
- 対人スキル、プレゼン力、交渉力、マナーが身に付く
営業の長期インターンでは、商品やサービスの提案営業、顧客との関係構築、契約交渉などを行います。
営業のインターンなら、対人スキルやプレゼンテーション力、交渉力、マナーなど幅広いスキルを身につけられるのが魅力です。まだキャリアプランが明確に決まっていない方でも、就活や入社後に役立つスキルを身につけやすいでしょう。
③エンジニア・デザイナー
- Webサイト、アプリ開発、システム設計、UI/IXデザインを経験できる
- プログラミング、システム開発の知識、デザインスキルが得られる
エンジニア・デザイナーの長期インターンでは、Webサイトやアプリの開発、システム設計、UI/UXデザインなどの業務を行います。
インターンに参加することで、プログラミングやシステム開発の知識、デザインスキルなど実践経験を積みながらスキルを身につけられます。学校でエンジニア・デザインを学んでいる方は、学びを活かせる機会になるでしょう。
④ライター・編集
- Webメディアの記事作成、編集、校正、取材、ライティングを行う
- 文章力、編集スキル、取材力、SEOの知識が得られる
ライター・編集の長期インターンは、Webメディアの記事作成、編集、校正、取材、ライティングなどの業務を行います。
業務の中で、文章力、編集スキル、取材力、SEOの知識などが身に付くため、出版・広告業界などクリエイティブな業界を目指している方におすすめです。他の業界でも通用するスキルなので、少しでも気になった方は応募を検討してみましょう。
大学3年生がやめておくべき長期インターンの特徴4つ
では最後に、大学3年生がやめておくべき長期インターンの特徴を4つ紹介します。
せっかくインターンを始めても、辛くて続けられずやめてしまうことも。以下の4点をしっかり把握し、インターンを探す際に役立ててください。
- 勤務条件が厳しい
- ノルマが厳しすぎる
- 無給、もしくはかなりの低賃金
- 単純作業がほとんど
①勤務条件が厳しい
勤務条件が厳しい場合、多忙な大学3年生は長期インターンを続けるのが難しいでしょう。厳しい条件下でインターンを続けても、他の活動に支障が出やすくなります。
そのため、インターンに割ける時間を把握して、可能な勤務時間で働ける場所を選びましょう。また、リモートワーク可能なインターンなどもあるため、参考にしてみてください。
②ノルマが厳しすぎる
ノルマが厳しすぎる場合、精神的に辛くなってしまう場合があります。せっかく大学3年生からインターンを始めても、続けられなくては意味がありません。
そうならないよう、事前に仕事内容やノルマの有無を質問しておきましょう。インターンに参加した先輩や企業の口コミなどでもノルマの有無を確認できますよ。
③無給、もしくはかなりの低賃金
長期インターンでは、給与がもらえる点が魅力の1つです。そのため、無給もしくは低賃金の場合は応募を控えましょう。労働や努力に見合った賃金が得られず、モチベーションの低下を招いてしまいます。
長期インターンを選ぶ際には、報酬が適切かどうか判断してください。まず、地域の最低賃金が守られているかは確認すべきでしょう。
④単純作業がほとんど
単純作業がほとんどの場合、就活や入社後に活かせるスキルが身に付きにくいため、おすすめできません。お金は稼げても、アルバイトと変わらない結果となってしまいます。
そのため、事前に仕事内容を担当者に確認しましょう。責任感のある仕事ができるか?どう成長できるか?などを質問しながら、身につけたいスキルが磨けるか考えて応募してください。